チック症とは
*運動チック:突然に起こる素早い運動を繰り返し『目をパチパチさせる』・『白目になる』・『顔をクシャッとしかめる』・『首を振る』・『肩をすくめる』などが比較的よくみられ、時には全身をビクンとさせたり飛び跳ねたりすることもあります。
*音声チック:運動チックと同様の特徴をもつ発声です。『コンコン咳をする』・『咳払い』『鼻鳴らし』等が比較的よくみられます。また奇声を発する、さらには不適切なことばを口走る(汚言症)こともあります。
このような運動や発声を行いたいと思っているわけではないのに(勝手に動く)行ってしまうというのがチックの特徴です。
トゥレット症候群とは
多種類の運動チックと一つ以上の音声チックが1年以上にわたり続く チック障害です。通常は幼児・児童・思春期に発症します。多くの場合は成人するまでに軽快するといわれています。
チックは複数の種類のチックが消失したり新しく現れたりすることを繰り返します。施術法が確立されておらず、難治性疾患の1つとされています。また遺伝的要因なことや、統計上男性に多いことも特徴です。
✿当院での施術法・考え✿
当院では鍼と通電気を用いて、頭部に刺激を入れることによりチック症状の改善・軽減を行っております。
また、症状は多岐に渡るため、都度ご家族ご本人に問診を行い施術する場所(経穴)も変えております。
複数症状がある方もお気軽にご相談ください。
当院では協会の会員に加入しており毎月、会報を頂き患者様・保護者の方に見て頂けれるように情報を共有しております。
また、NPO法人日本トゥレット協会はトゥレット症候群や関連する症状は持つ人々とその家族を支援する非営利団体です。
日本トゥレット協会のウェブサイトは下記のリンクからアクセスする事が出来ますので詳細な情報をご覧いただけます。
腎臓病とは
その原因や進行度合いによりさまざまな病気があります。急性なのか慢性なのか、腎機能そのものが低下する原発性の病気か、腎臓以外の
病気が原因で発症した(続発性)病気なのかによって、施術法が異なります。また、腎臓病でも急性・慢性といった分類されます。
急性腎臓病(障害)とは、数時間~数日の間に急激に腎機能が低下する状態です。尿から老廃物を排泄できなくなり、体内の水分量や塩分量などが調節することができなくなります。
原因としては脱水や出血により腎臓への血流が低下すること(腎前性)、腎臓の炎症や尿細管細胞の障害などにより腎機能が低下すること(腎性)、尿路系の閉塞によるものがあります(腎後性)
慢性腎臓病とは、腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73㎡未満)か、もしくは、タンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。
また年齢を重ねると腎機能は低下していき、慢性腎臓病が多くなります。
高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドローム、腎臓病、家族に腎臓病の人がいる場合は要注意です。
慢性腎臓病の定義
・たんぱく尿などの尿異常、血液検査・病理的所見
・血清クレアチニン値をもとに推算した糸球体ろ過量(GFR)が60mℓ/分/1.73㎡未満
上記の2つが3カ月以上続いている場合、慢性腎臓病とされます。
✿当院での施術法・考え✿
病気の進行を抑え、新陳代謝の促進やeGFRの向上を念頭に置き、また透析療法を回避できるように、鍼施術と温熱療法を用いて、施術を行っております。
患者様の検査データをもとに、施術法を変えておりますので腎臓病との合併症がある方も、お気軽にご相談ください。
突発性難聴とは
その名のとおり突然聞こえが悪くなる病気です。
一般的に片耳のみに発症し、一度発症すると再度発症することはないといわれています。聞こえにくさの度合いは人によって様々で、ごく軽い難聴のこともあれば重度の難聴になってしまうこともあります。
原因は不明のことが多く、ウィルス感染説・内耳循環障害説・ストレス説など様々な説がありますが共通して、早期施術が求められます
突発性難聴について
その名のとおり突然聞こえが悪くなる病気です。
一般的に片耳のみに発症し、一度発症すると再度発症することはないといわれています。聞こえにくさの度合いは人によって様々で、ごく軽い難聴のこともあれば重度の難聴になってしまうこともあります。
原因は不明のことが多く、ウィルス感染説・内耳循環障害説・ストレス説など様々な説がありますが共通して、早期施術が求められます。
前兆としまして、「耳がこもった感じ」「詰まった感じがする」「聞こえがおかしい」「音が響く、割れて聞こえる」「平衡感覚がおかしい」「ふらふらする」「めまいがする」「耳鳴りがする」
✿当院での施術法・考え✿
前述しました原因不明の突発性難聴は早めの施術が望まれます。
原因については諸説ありますが、現在は血液の循環障害とウィルス感染が最も有力視されています。当院の鍼施術では、内耳周辺の血液循環の改善や耳の周囲などの筋緊張の緩和により高い施術効果を上げております。また頸部の筋緊張の改善が椎骨動脈の血流(首にある動脈)に影響し、間接的に聴力改善に関わると考えられます。副症状として多い「耳鳴り」、「めまい」などにも鍼灸は効果的です。急に聞こえにくくなったなどの症状に気がついたら早めにご相談ください。
筋ジストロフィー症は難病指定に登録されている疾患であり、主に骨格筋の壊死・再生の繰り返しを異常に起こる症状で
結果として、筋線維の萎縮や脂肪の繊維化が生じ、運動機能などの機能障害をもたらします。
筋ジストロフィー症は主に遺伝子の変異が原因とされております。
イラストを参考に、両親または祖父母の方が筋ジストロフィー症の遺伝子(保因者)を持っていたとしても、必ずなるわけではありません。ヒトの遺伝子は男性XY 女性XXで構成しており遺伝子の組み合わせによって、発病・健常者・保因者になります。また筋ジストロフィー症は伴性劣勢遺伝に分類されるため、男性に発症し女性は発症せずに保因者となるケースがほとんどです。
筋ジストロフィー症の種類
・デュシェンヌ型:数ある種類の中でこの型が多く、乳児の時は症状は現れず、3~5歳ごろから運動機能が徐々に低下がみら れ転倒やまっすぐ歩けない、走れない、ジャンプが出来ないなどがあります。身体の体幹に近い(近位 部)肩、腰部、臀部に症状が現れます。
・ベッカー型:発症年齢は様々で、下半身に症状が現れ20歳前後で、歩行困難になり上半身の筋肉の萎縮が見られます。
・先天性型(福山型):出世時から筋肉の萎縮があり、鳴き声が小さく、ぐったりした状態が著明に現れる。
↳ウルリッヒ型:先天性筋ジストロフィー症の一つで男女問わず、Ⅵ型コラーゲン遺伝子の異常によって起こり
関節拘縮が起き肘・肩・膝の関節の運動機能に制限が掛かります。
他にも種類はありますがこの3つをご紹介させていただきます。
筋ジストロフィー症の主な症状
・登攀性起立(とうはんせいきりつ):筋肉萎縮により、すぐに立ち上がることが出来ず、膝に手をながら立ち上がるため特徴的な立ち方の一つです。
・アヒル歩行:腰部・臀部の筋肉が萎縮しているため、歩行時にアヒルのように臀部を突き出した歩き方が特徴です。
・筋原性側弯症:筋肉の萎縮は変わらず、身体に対しての成長は問題はないため、身長(骨格)と体重は大きくなり結果として背骨(脊椎)に負担が掛かり、側湾症をきたします。
・仮性肥大:ふくはらぎが異常に大きくなる現象で脂肪などの結合組織が増えることによります。
筋肉が再生が著しく脂肪の比率が多くなる現象です。
✿当院の施術法・考え✿
正しい関節と筋肉の動かし方を念頭に置き、上肢・下肢・体幹部、各筋肉の起始停止に鍼通電を行い、筋収縮を行います。
また収縮することにより筋肉の萎縮予防として施術を行っております。
施術を行う前後にMMT(徒手筋力テスト)を毎回行い、状態を確認しなが施術内容を少しずつ変えております。
脳血管障害(脳卒中)は、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞と、脳の血管が破れて起こる脳出血及びくも膜下出血に分けられます。
このうち脳梗塞は、脳の血管が動脈硬化によって狭くなって起こる脳血栓と、心原性脳塞栓症といって、心房細動などによって心臓の中にできた血栓が脳の血管に流れて詰まる脳塞栓の二つのタイプがあります。
■脳梗塞について
脳梗塞とは、体の麻痺やしびれ、言語障害などが症状として現れる脳血管障害です。
脳の血管壁にプラーク(粥腫)が生じて狭くなる、さらに血栓(血のかたまり)ができることで血管が詰まる(梗塞)ことが直接的な原因として挙げられます。
その結果、血液によって運ばれるブドウ糖や酸素などがせき止められ、脳細胞の一部が壊死することで、脳の機能の一部が失われてしまいます。
■脳梗塞の症状
脳梗塞が起こる部位によって、具体的な症状はさまざまです。
・運動障害
半身が麻痺を起こす「片麻痺」をはじめ、手足や指の動きがままならなくなったり、呂律が回らなくなったり、物を飲み込むことができなくなったりするなど、さまざまな障害が現れます。特に、脳の「筋肉の運動」をつかさどる部位で梗塞が起きることで見られる症状です。
・感覚障害
感覚障害とは、体の感覚に異常が見られるというものです。具体的には、手足のしびれや感覚の喪失(触覚がない・温度を感じない)などが症状として挙げられます。
・構音障害&失語症
言葉を使ったり、記憶したり、文字を解読したりする部位がダメージを受けることで起こる症状です。言葉を声にして発する能力が低下したり、文字を読んでも理解できなかったり、書けなかったりするということが挙げられます。
・高次機能障害(認知障害)
記憶、学習、思考、情緒などをつかさどる部位に影響が出た際に起こる症状です。記憶障害(記憶能力が低下する)、注意障害(集中力が低下する)、社会的行動障害(すぐに興奮したり激昂して暴力をふるったりする)など、さまざまなタイプの障害が引き起こされます。
■脳梗塞の原因
脳梗塞は、主に「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」というパターンに分かれ、それぞれに症状や原因が異なります。
●ラクナ梗塞
主に高血圧が原因で脳の細い血管が狭くなり、詰まることで起こります。軽度の運動障害、感覚障害が症状として挙げられます。
●アテローム血栓性脳梗塞
高血圧や糖尿病などによって引き起こされる「動脈硬化」が原因となって起こります。動脈の血管壁が狭くなったところに血栓が生じ、血液の流れがせき止められて脳梗塞を引き起こします。運動障害や感覚障害、構音障害、高次機能障害などが症状として挙げられます。
●心原性脳塞栓症
心臓内部の「心室」が痙攣を起こす「心室細動」が原因で、脳梗塞になる場合もあります。心室細動によって心臓内に血栓が生じ、血管を通って脳に移動した血栓が直接的な原因となります。右脳、あるいは左脳の全体に血液を運ぶ血管を詰まらせることから、脳の広い範囲を破壊して重い症状をもたらすケースが少なくありません。
鍼灸はさまざまな疾患に効果があると言われていますが、脳梗塞・脳出血などの脳卒中についても効果があるとWHO(世界保健機関)からも認められている手法になります。
◆WHO(世界保健機関) が鍼灸療法の有効性を認めた疾患
神経系疾患(ここでは神経系疾患名のみ抜粋)
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
✿当院の施術法・考え✿
自然治癒力を引き上げ、身体をととのえる手助けをするためのアプローチを経穴と頭皮鍼を活用して行っております。施術法については患者様の症状に併せて決めさせて頂いておりますので、詳しくはお問い合わせをお願いいたします。